『やり抜く人の9つの習慣 - コロンビア大学の成功の科学』要約
2010年代における自己啓発書の決定版とも言えるのがこの『やり抜く人の9つの習慣』です。
いわゆる自己啓発書と一線を画するのは、コロンビア大学の教授が科学的な根拠に基づいて書いている点です。
9つの習慣というタイトルになっていますが、最初の3つが、計画の作り方、真ん中の3つがマインドセット、最後の3つが挫折しない意志力を維持する方法という構成になっています。
意図せずなのでしょうが、様々な自己啓発書のエッセンスが詰まった良書になっています。
今回は、読後メモとして要約を残してみますので、参考にして貰えたら嬉しいです。
1. 目標に具体性を与える
- 具体的な目標を決める:具体的かつ詳細に自分が達成したいことを考え抜く
- いつまでに、何をするのか:「目標達成のために何をすべきか」と「目標達成への障害になるものは何か」を明確にする
2. 目標達成への行動計画をつくる
- 目標達成のためにすべきことを明確にする:日々の計画が具体的な行動レベルにまで明確になっているとその行動をする可能性は300%高まる
- 「if-thenプランニング」:事前に「いつ」「何を」やるかをはっきり決めておく(実行できる確率は2-3倍高くなる)
- 「if-thenプランニング(対障害)」:障害が発生した場合の対処法も事前に決めておく
3. 目標までの距離を意識する
- どうやってフィードバックを受けるか/するかを決める
- フィードバックの予定をスケジュールする
- 「これまで達成したこと(これまで思考)」ではなく「あとどれだけやらなければならないか(これから思考)」で考える
4. 現実的楽観主義者になる
- 「目標は達成できる」と信じる必要はあるが、「目標は簡単に達成できる」と考えてはいけない
- 目の前の課題と向き合う、課題の難易度や問題の大きさを評価する
- 成功までのステップと行動も具体化する
5. 「成長すること」に集中する
- 目標は「今、何ができるか」ではなく「これから、何ができるようになりたいか」を考える
- 「失敗してもいい」と考える
- 「仕事に興味をもつ」「仕事を楽しむ」「仕事に価値があると信じる」:これがやる気を奮い立たせる
- 上手く行っている人にアドバイスを求める
- 人と自分を比べない、過去の自分と比べて成長しているか、自分に問いかける
6. 「やり抜く力」を持つ
- 固定的知能観(失敗は能力不足である)では無く、拡張的知能観(失敗は、自分でコントロールできる努力や行動が原因)で考える
- 「私には無理だ」ではなく、「今の私にはまだ無理だ」。人間は変われるし、どんなの能力も努力次第で伸ばすことができる
- 苦手が無いか、苦手なことは出来るようにならないと思い込んでないか、思い込んでいる場合は固定知能観に囚われていないかチェックする
7. 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 意志の力は少しづつ減っていく。負荷を掛けすぎると疲弊する。
- 意志の回復には"特効薬"がある。例えば下記。
・自分の気分が上がることをする
・自分を褒める
・自分の周りの意識の強い人を思い浮かべる - 意志の力は日々の訓練で強くなる。小さな目標でも達成していけば強くなる。
8. 自分を追い込まない
- 2つ以上の困難な目標に取り組まない
- どんな目標でもなるべく簡単な方法を見つける
- 止めるなら、スパッと止める
9. 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
- 「if-thenプランニング」でマイナスな行動をプラスな行動に置き換える
- 行動を変えたいなら、「やめたいこと」では無く、「やりたいこと」「やるべきこと」を考える
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